「では会長!お先に失礼します!」
「ええ、今日もありがとう」
「ううーん、かわいい!かわいすぎます会長!こんな会長を独占できるなんて、生徒会入ってよかったー!」
いつものセリフとともにツインテールのリボンをぴょこぴょこ揺らしながら、最後まで残っていた生徒会役員が帰っていった。窓の外がオレンジ色に染まっている。もう最終下校時刻だ。
「私も帰ろう」
生徒会室の入り口には大きな鏡がある。正面から、横から、斜めから。全身を念入りにチェックして、「よしっ」と気合いを入れる。「完璧な生徒会長」を崩すわけには行かないのだから。

