全てあなたに捧げるために



「……もうしばらく、私とお茶をしましょう。仮にもお見合いなら、解散には早すぎるし、今、貴方を解き放ったら、翠に何をするか分からないもの」

「……」

「透雅」

─……翠の恐怖も、不安も、寂しさも、自分に消す手段がないのだと思い知らされる度、腹の底で渦巻くそれは、気が狂いそうになる。

「本当、翠は早く誰に愛されているのか、自覚すべきね」

桂華は顔を被った透雅を見ながら、困ったようにそう呟いて、紅茶を一口、喉に流し込んだ。