最後の一瞬、緑だけが残る


玄関の前にあるインターホンが目に入る。
押そうと手を伸ばす。

少し前に伸びた人差し指が止まる。

深呼吸をして、少しだけ迷っていると、

「あれ、入らないんすか?」

そう声が聞こえた。