叶わぬ恋


「すみません。」

「はいっ?」

「きゃっ。この人って紗良ちゃんの執事さんじゃない…⁉」

「まー、イケメンだよなぁ。で、何か?」

「天川麗華様はどなたでしょうか?」

「あー、あたし‼」

紗良ちゃんの執事さんがあたしに用?

「では、こちらにどうぞ。ご友人さんにはご用はないので、素早くおかえりください‼」

えーっと、人通りが少ない階段…。
え、こわっ!

「じゃあ麗華ちゃんまた明日!」

「うん!」

「では、本題へ。わたくし、今日から麗華様のお手伝い役になります。雨宮と申します。」

「あ、え、こいつ⁉じゃああたし帰るんで。さよならー」

階段から降りた方が早いよね。
えっ、わっ⁉
お、落ちる………。

「わっ、危なっかしいですね。大丈夫ですか?」

かっこいい………。

いやいや、一目惚れなんて絶対にない!

「顔が赤いですが……もしかして熱?ないですね。体調にはお気をつけて。今日は紗良様のご自宅で一晩を過ごしてもらう予定ですので。ではこちらへどうぞ。」

えわっ、顔赤い⁉
紗良ちゃんの家ってどーいうことだぁ‼

「あたし、家に帰らないとメイドが心配すると思うだけど…。」

「大丈夫です‼連絡済みです。」

はやっ。