私は目を覚ました。
景色にびっくりした。
「えっ!」
高1の、英語の授業の合間の休み時間。
隣の席の瑞姫に、
「どうしたの?寝ぼけてる?」
と笑われる。
私はこっそり手をつねった。
痛い…?
え、何これ。
最近流行りの転生ってやつ?
だとしても…このタイミングって。
目の前にいるのは、壁に寄りかかって小テストを眺める、昨年度落単したらしい、サッカー部の諒弥がいる。
私の気になっていた、先輩だった。
前世?では、勇気が出なくて連絡先を聞けなかった。
今世は、コンタクトレンズになってるし、ピンクのチェックスカートにピンクのカーディガンという可愛い服になっている。
今の私なら聞ける。
「諒弥」
「ん?」
こちらに視線を上げた。
大丈夫だ、こっちは記憶持ってるんだから。
「あのさ、LINE聞いてもいい?」
「いいけど」
スマホを取り出して、2次元コードを出してくれる。
読み取って、友だち追加する。
「ありがと!」
「うん」
なんで?とか聞かないんだ。



