再会〜中堅保育士はイケメン年下男に翻弄される〜

その後はもう、お互い無言で自分の注文したものを飲み、一緒に店を出た。
アイスコーヒー1杯とはいえ、
意外にも夏がお会計をPayPayでサラッと済ませてくれた。



「…あの、さっきのお金払います」
「別にいいよ、コーヒーくらい」
「良いんですか?」
「うん。あと今更敬語もいらない」
「ごちそうさま…」




肩を並べて歩き出す。
とても気まずいが、気になることもあってうずうずしていた。
この際だから聞いてしまえ。

「ねぇ長谷川さん、悔しいけどそのままでイケメンだよ。何で目、加工したの?」


じっと夏を見つめると、一拍置いて目を逸らされた。
前を向いたまま、ぼそっと答える。


「可愛い、女の子みたい…って昔からずっと言われてて、まあ傷つくこと多かったかも。
告られたこともあるけど、俺が好きになる子は、こぞって男らしい切長な目のイケメンが好きな子が多くてさ」

「それは…気の毒に」

「プロフィール作成の時に、何か自分の写真見てたら目の大きさに無性に腹が立ってきて変えちゃった」

「なるほど」

本人にとっては真剣な悩みだ。


「雪さんは?」
「え?」
「プロフィール、顔写真載せてないよね。何で?」
「うっ…」


こちらにお鉢が回り、雪は顔を引き攣らせる。