財界の暴君に契約妻として囲われました ~初恋を拗らせた大富豪に、一途に愛されています~

 速攻で耳元に囁き返された。
 
 その声音が、パパになってひと際甘さが増してるんだってば……!
 耳の奥が甘く痺れて、頬が一気に熱を帯びていく。

 恥ずかしさを隠すように、惺也くんの腕から、そっと丹那を抱き上げた。
 すると、両手が空いた彼は、参列者がいるのにもかかわらず、堂々と長い腕で私を抱きしめた。

「李茉、……愛してる」

 惺也くんと、丹那と、私。
 三人で歩む未来は、きっとどこまでも優しくて、あたたかい。
 そして──永遠に幸せだろう。

 愛のない結婚だと割り切っていたけれど、私の勘は外れていなかったようだ。
 だってこんなにも……、愛し愛される人と結ばれたのだから――。

「私も、愛してます‼」

~FIN~