Fahrenheit Ⅳ


帰りに猫のルカを預けていたペットホテルに寄ると、店員さんが


「ルカちゃん大人しくいい子にしてましたよ~」とルカを抱いた彼女が俺にルカを手渡してきた。


「お~いい子だなぁ。店員さんに迷惑かけずに」と抱き上げると猫のルカは「にゃぁ」と嬉しそうに鳴き俺の胸元にすりすりと頬ずり。


料金を払い、家に帰りつくと


たった一日だって言うのに随分懐かしく感じた。


ルカは餌を食べたばかりだと言っていたが、俺がミルクを出すと美味しそうにぺろぺろとしていた。


「やっぱ家が落ち着くよなぁ」と言って頭を撫でると「にゃぁ?」とちょっと怒ったような目で俺を見上げるルカ。


『違う、ケイトと一緒に居られるのがいいの』と言われた気がした。


ネコの言葉なんて理解できないけど、


「そっかぁ、寂しかったんだなぁ。ごめんな」と頭を撫でると「にゃぁ」と今度は満足そうに目を細めてまたミルクを舐める。


流石に今日は料理を作る元気がない。けれど美味しそうにミルクを舐めるルカを見ると俺の腹も鳴った。


デリバリーでも頼むか。


ピザ?は一人で食いきれそうにないし、かといって寿司と言う気分でもない。


俺は初めてウーバーイーツを利用することにした。


しかし初めて利用するからな、アプリをダウンロードして住所や名前、電話番号を入力して……としている最中に面倒になって携帯をソファに放り出した。


放り出された携帯をおもちゃかと思ったのかネコの瑠華が短い前脚でつついたり、ひっくり返したりとしている。


仕方なしに、俺は常備していた数種類のカップ麺を食べることに。


何が悲しくて出張後の疲れてる時にカップ麺??


誰か作ってくれる人が居ればいいけれど、できれば瑠華が……と考えたけれど、ダメだ瑠華も料理ができなかった。


桐島みたいなヤツだったらどれだけ疲れてても料理するだろうな~と考えて


そだ!桐島が居たじゃねぇか!