そいつとはどーゆう関係なんだ!
朝、昨夜見た景色は変わっているっていると言うのに、その景色にさえ目が行かないぐらい。
悶々としたまま風呂に浸かっていると、「部長~、部長も朝風呂ですかぁ?」と佐々木が下半身にタオルを巻いて現れた。
俺のマグナムを見た後だからな、そのせいで巻いているのだろうが。
「今日はもう帰るだけですから少しゆっくりできますね~」と佐々木は俺の浸かっている湯に入る。「そう言えばさっきお土産屋さんで柏木さんを見ました。色々買ってたみたいですけど、木下リーダーや瑞野さんの分まで買ってて、ああ見えてすごい気遣いできる人ですよね」と佐々木はどこか感心したように遠くを見ている。
「ああ、そうだな」と気の無い返事をしていると
「あ、緑川さんの分も選んでましたよ」
は?緑川の分も?
瑠華も律儀だなぁ…緑川なんて放っておけばいいもんを。
土産がないぐらいで拗ねる……な、あいつは。
「優しいですよね~柏木さん、冷たそうに見えるけどそう言う気遣いができて。そういうとこも好き……」
ザバァ!
俺は風呂から立ち上がると佐々木が目を丸めた。
そのまま佐々木の頭を押さえて溺れさせたいが、その気持ちを抑えて
「のぼせたから出る」とそっけなく言って俺は風呂から出た。
面白くない、面白くない、面白くな~い!
確かに瑠華は誰もが認める美女で、佐々木の言うように冷たく見えて中身はすっげーあったかい人だけど。
だからこそ、他の男共が好きになる気持ちは分かるけど。
でも一番瑠華を好きなのは俺だもんね!と子供みたいな考えを浮かべながらがしがしと髪を拭く。
髪を拭きながら、鹿せんべいのヤツの存在がやはり頭をよぎり、俺は頭を振った。
『愛してます』
今は瑠華の言葉を信じるしかない。



