Fahrenheit Ⅳ


♠ K ♠


20XX年 1月 14日 土曜日


俺は今、裕二と綾子と一緒に銀座のデパートに来ていた。


「お前さぁ、柏木さんのプレゼント選びぐらい自分でしろよ」と貴重な休みを潰されたのか裕二は不満たらたら。


てか俺だって綾子へのクリスマスプレゼント選び手伝ってやったんだから、今度は俺の番だろ!と叫びたい。


「いいじゃない、柏木さんにはお世話になってるわけだし」と綾子の方は二人の時間を邪魔されてるって言うのに、ケロっとしている。


綾子ぉおおおお


「で?大体の目星はついてんのか?」と裕二が腕を組む。


俺は首を横に振った。


「予算は?」と綾子に聞かれ


「決めてないけど、いいのがあったら惜しみなく使う」


キッパリ言い切ると


「かっこいいわね」と綾子が茶化すかのように言ってポンと肩に手を乗せる。


瑠華が好きなもの、好きなもの……バッグも服もアクセもたくさん持ってるし……そう言えば靴、好きだったな。


瑠華のスージュクローゼットにはいつもきちんと整理されたたくさん靴が並んでいたことを思いだした。


でも靴もなぁ今更な気がするし、できればペアで身に着けられるものがいいんだよなー


リングは……もう持ってるし、となるとやっぱ他のもの……と考えてふと目が行ったのはあの見覚えのある鮮やかなブルーの店舗構え。


Tiffany