シロクマを見てユーリはまたも声を上げて喜んだ。
ちょうど休憩コーナーが近くにあり、時間帯が少しずれていたのか人がまばらだった。あたしはユーリをそこまで連れて行き、木で作られたテーブルにお弁当を置き長いすに腰掛け、紫利さんが用意してくれたお弁当を食べることにした。
お弁当箱を開けると、日本の”Theお弁当”と言う感じで卵焼きやたこさんウィンナー唐揚げや、ブロッコリーのサラダなどが彩よく詰められていてごはんの上には星型や花形に切られたチーズやにんじんも乗っている。
「Wow!That looks delicious!(わぁ!美味しそう!)」とユーリははしゃいだ。「Look, Mom, it's a octopus!(見てママ、これたこさん)」とたこさんウィンナーを子供用のフォークで刺しながらあたしに見せてくる。
「Yeah, That looks delicious.(そうねぇ、美味しそうね)」と笑うとユーリは早速口に入れて「Delicious!(美味しい~!)」と頬を緩ませている。
水筒からお茶を入れてユーリに手渡すと、まだ熱かったのかふぅふぅと息を吹きかけてゆっくりとコップに口を付けるユーリ。
思わず写真を撮ると
「Mom, it's all pictures of July. Aren't you going to take any pictures of the animals?(ママ、ユーリの写真ばっかり。動物さんたちは撮らないの?)」
「I can see the animals anytime, but I rarely get to see July.(動物さんたちにはいつでも会えるけどユーリにはなかなか会えないから)」と苦笑を漏らしていると、
「あらぁ、可愛いわねぇ。ハーフ?」と50代ぐらいの女性三人組の一人が声を掛けてきた。



