「だって啓人は瑠華ちゃん一筋だって彼女自身分かり切ってるし、そんな脈のない男を追いかけるかしら。問題が解決して啓人が瑠華ちゃんと元に戻れるようになったら瑞野さんに入る隙はないわ。今までの話を聞いていると、その子も二村クンに対しては自信があったようだし、負け戦に挑むかしら」
「そうだったらいいんですけど」
と話していると、
「Yukari! You know what? Kate bought this for me today.(ユカリ~!今日ね、ケートが買ってくれたの)」と自力で人形の箱を開けたのかうさぎの人形を持ってユーリが走ってきた。
「Really? That's great! Let's play with Rukari a lot from now on.(そうなの?良かったわね~、これから紫利と一緒にたくさん遊びましょうね)」と紫利さんがしゃがみ込むと
「So Yukari will play the mom, then.(じゃぁユカリはママ役ね)」ともう一サイズ大きなウサギの人形を取り出し、
「Sure, I'll take care of the cooking, the laundry, and the cleaning—Mom's got this!(いいわよ、お料理もお洗濯もお掃除もママ頑張っちゃう)」と紫利さんは微笑みながらユーリの頭を撫でる。
「Who plays the dad?(パパ役は?)」とあたしが聞くと
「Kate!(ケート!)」とユーリは即答。思わずあたしと紫利さんは顔を合わせた。
「Kate can't come to Mom's house. So Mom will play the role of Dad.(ケートはママのおうちに来れないの。だからママがパパ役をやってあげる)」と眉を下げると
「Really?(えー)」とユーリは少し不服顔。
今日、啓と一緒に居てすっかり懐いてしまったようだ。
いいのか悪いのか。



