かくれんぼ (100文字ミステリーコンテスト)

「もういーかい」
「まあだだよ」
 裏山でかくれんぼをしていた姉のひなたは木陰に隠れていた。
『もういーよ』
 声をあげたが何時間待っても弟のひかげは現れない。
 夜、山で滑落した遺体が発見された。



【解説】

 姉弟は裏山で仲良くかくれんぼをして遊んでいたが、姉のひなたは隠れる途中に足を滑らせて落下し死亡してしまう。ひなたは自分が死亡したことに気づかず、弟のひかげをずっと待っていた。
『もういーよ』は死亡後に発した声で、ひかげには聞こえていなかった。