碧くん、助けてください!③~またまたハプニング到来!?波乱の夏休み編突入!~

小さくて丸い桃の頭を優しく撫でながら、もう一度桃のことを見つめた。



「ほんとうは、ね⋯⋯怖かった⋯⋯っ。碧くんが来てくれた、とき⋯⋯あんしん、したの」
 


少しずつ、自分の本当の気持ちを話してくれる桃。
 
やっぱり怖がっていたんだね⋯⋯。話してくれたことは

嬉しいけど、これ以上桃の涙は見たくない。
 
しゃくりあげながら自分の涙をこすっている桃の瞼に、そっと指を重ねる。
 
今だけは⋯⋯ボディーガードという事実を忘れて、ただの”友達”として、桃に接したい。
 
許してくれ⋯⋯旦那様。



「もう心配しなくていいから。⋯⋯これからは、一人になっちゃだめだよ、桃?」

「うん⋯⋯」
 


桃は俯いてから、また俺の方を向いてくれた。
 
そのときに見せてくれた桃の顔は、さっきのような作り笑顔ではなく、桃の心から笑ったときの顔だった。
 
⋯⋯やっぱり、桃は笑顔が似合うな⋯⋯。ずっと、笑っていてほしい。
 
でも⋯⋯桃が笑っている隣には、俺がいるようにしたい。
 
天音や、他の人じゃいやだって思ってしまう自分がいる。⋯⋯これが独占欲、というものなのだろうか。
 
おそらく俺は、桃に恋愛感情を抱いているのだろう。桃はずっと笑っていてほしい。その隣には俺がいたい。
 
敬愛もあるけど、きっとこれは恋というものなのだろう。