愛は重くて結構です

「あ、校則違反だ」

眩しすぎる太陽の下、たかが棒一本のタバコを吸うためだけに屋上へ来た。

入学早々、校則違反。
着崩した制服、手の中にあるライター、咥えたタバコ、耳元で光るピアス。
なにより式の最中のはずなのに、一人立ち入り禁止の屋上にいる。
ドアノブの歪んだ扉が力なく開いていた。
屋上の扉は壊れた鍵がかかっていて、外れなかった。
だから蹴飛ばして壊した。
ここには俺しかいない。
誤魔化そうにも誤魔化せないこの状況に、ため息が出そうになる。

「新入生?」

「あー……はい」

「問題児だね〜」