奇跡を起こすラスト・ラリー!

青春・友情

紫陽花/著
奇跡を起こすラスト・ラリー!
作品番号
1788643
最終更新
2026/08/04
総文字数
3,635
ページ数
1ページ
ステータス
完結
PV数
3
いいね数
2
✦••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
東中学校女子バレーボール部、
2年生の井田未央。
部員たちからは「みおみお」と
呼ばれ愛されている彼女は、
普段は声も小さく、ちょっとしたことでも
すぐにビクビクしてしまう
極度の緊張しいでドジばかり踏む
おとなしい性格だった。
試合の雰囲気にのまれ、
ベンチの隅で縮こまっているのが
彼女のいつもの定位置であり、
チームの戦力としては計算されていなかった。
しかし、そんな彼女には誰もが
驚愕する秘密の才能が眠っていた。
それは、サーブを打つ瞬間だけ
別人のような凄まじい集中力を発揮し、
ネットすれすれを猛スピードで突き刺す、
誰もレシーブ不可能な「殺人サーブ」だった。

新チームとなり、迎えた県大会の準決勝。
絶対王者・光陽中学校を相手に、
第2セットも中盤まで絶望的な大差をつけられていた。
会場の誰もが東中の敗北を確信し、
チーム全体の空気も完全に折れかけていたその時、
監督の判断により、ピンチサーバーとして
みおみおがコートへと送り出される。
ブルブルと震えながら
コートの端に立ったみおみおだったが、
仲間たちの「みおみお、思い切って打ってこい!」
という温かい声援と、
これまでの練習の日々を思い出し、ふっと表情を引き締める。

トスを上げた瞬間、彼女の瞳から怯えの色が消え去った。
放たれたサーブは、まるで意思を持った弾丸のように
相手コートの鋭い死角へと突き刺さり、
相手レシーバーを一歩も動かさずにノータッチエースを奪う。
ここから、誰もが予想しなかった奇跡のドラマが幕を開ける。
相手チームのタイムアウトも、心理戦も、
みおみおの驚異的なサーブの嵐の前には全く通用しない。
ネットすれすれの軌道と
不気味な無回転変化を繰り返す殺人サーブが次々と
コートに突き刺さり、
なんと一人で15連続ポイントを叩き出す
という前代未聞の快進撃を見せる。

土壇場からの大逆転劇を成し遂げたみおみおは、
サーブを打ち終えた途端にいつもの気弱な少女に戻り、
チームメイトに泣きながらしがみつく。
しかし、その背中はもう縮こまっていない。
普段はビクビクしているおとなしい少女が、
コートの主役として一瞬で流れを支配し
チームを劇的な勝利へと導く熱くて最高にスカッとする青春ストーリー。
✦••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

東中バレー部、完結!

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