休憩の合図がかかると、六人はそれぞれ汗を拭きながら床へ座り込んだ。

莉麻はすぐにクーラーボックスを開ける。

冷えたスポーツドリンクを一本ずつ取り出し、近くにいるメンバーから順番に手渡していった。

莉麻「お疲れさまです!」

陽 「ありがと!」

未来「助かる。」

伊澄「ありがとう。」

自然に笑顔が返ってくる。

そのやり取りが少し嬉しくて、莉麻の表情も柔らかくなった。

最後の一本を持ち、悠真の方へ歩き出す。

その途中春空が歩いてきて、莉麻の前で足を止めた。

春空「莉麻ちゃん。」

呼ばれて顔を上げる。

春空「少しずつ慣れてきた?」

心配するような、優しい声だった。

莉麻「うん。」

小さく笑って頷く。

莉麻「まだ覚えることはいっぱいあるけど。」

春空「最初はそれでいいと思う。」

春空もふっと笑う。

春空「俺も最初は何も分かんなかったし。」

その何気ない一言に、莉麻の肩の力が少し抜けた。