君と私の、6年目の答え合わせ 【番外編2】

入学初日だから、入学式と説明?みたいなので終わったー!
今はホームルームだよ!
先生が教壇に立って、プリントが配られるまでの数分間。
私の席から遠く離れた廊下側では、案の定というか、雷の席の周りに早くも女子生徒が数人集まっていた。
「ねえねえ、雷くんってどこの中学だったの?」
「あ、LINE交換しない? クラスのグループ作ろうよ!」
人見知りなはずの雷は、少しめんどくさそうに頭を掻きながらも、
「……あ、うん」
とか適当に返事をしている。
相変わらず、無愛想なのに絵になる男だ。
そんな雷の様子を、窓側の一番前にいる真白が、体を斜めにしてじーっと見つめていた。
「真白? どうしたの?」
声をかけると、真白はビクッと肩を揺らして、慌てて振り返った。
その顔が、なんだかほんのり赤い。
「えっ!? あ、ううん! 何でもないよ! 雷のやつ、高校デビュー早々鼻の下伸ばしちゃってバカじゃないのって思ってただけ!」
ぷくーっと頬を膨らませて、手元のプリントを必要以上にパタパタと折る真白。か、か、かわいい!
……ん? 鼻の下伸ばすも何も、雷はいつも通りの死んだ魚のような目をしてるけど……。
「真白、もしかして……」
「ち、違うからね!? 私は結菜と空の『公認プロガード』なんだから! 雷が他の女子に捕まってたら、ガードの戦力が半分に減っちゃって困るなーって思っただけ! 本当にそれだけだから!!」
慌てて両手をブンブン振って弁解する真白。
目が泳ぎまくっている。