希星高校の校門を出て、駅へと続く並木道を歩く。
いつもなら、敷地を出た瞬間に空が「ほら」って自然に手を繋いでくれる。
中学の時からずっとそうだった。
でも、今の空はポケットに両手を突っ込んだまま、前を向いてスタスタ歩いている。
「ねえ、空……?」
少し早足で隣に並んで、顔を覗き込んでみる。
だけど空は、私と目を合わせようともしない。
やっぱり、さっきの教室のこと、怒ってるのかな……
鈍感な私でも、さすがに空が怒っている理由は分かった。
空が他の女の子に囲まれて困っていたのに、私がのんきに笑っていたからだ。
「空、ごめんね……? 私、空が困ってるのに、お友達できて良かったなーとか思っちゃって……」
小さな声で謝ると、空が一瞬だけ足を止めた。
だけど、すぐに「別に」とだけ言って、また歩き出してしまう。
「別にあいつらと友達になりたくて話してたわけじゃない。結菜が……俺が誰に話しかけられても、どうでもいいんだなって思っただけ」
その声が、いつもの優しい声じゃなくて、どこか冷たくて、突き放されたみたいだった。
ドクン、と心臓が嫌な音を立てる。
いつも隣にいるのが当たり前で、私のことを一番に考えてくれる空。
いつもなら、敷地を出た瞬間に空が「ほら」って自然に手を繋いでくれる。
中学の時からずっとそうだった。
でも、今の空はポケットに両手を突っ込んだまま、前を向いてスタスタ歩いている。
「ねえ、空……?」
少し早足で隣に並んで、顔を覗き込んでみる。
だけど空は、私と目を合わせようともしない。
やっぱり、さっきの教室のこと、怒ってるのかな……
鈍感な私でも、さすがに空が怒っている理由は分かった。
空が他の女の子に囲まれて困っていたのに、私がのんきに笑っていたからだ。
「空、ごめんね……? 私、空が困ってるのに、お友達できて良かったなーとか思っちゃって……」
小さな声で謝ると、空が一瞬だけ足を止めた。
だけど、すぐに「別に」とだけ言って、また歩き出してしまう。
「別にあいつらと友達になりたくて話してたわけじゃない。結菜が……俺が誰に話しかけられても、どうでもいいんだなって思っただけ」
その声が、いつもの優しい声じゃなくて、どこか冷たくて、突き放されたみたいだった。
ドクン、と心臓が嫌な音を立てる。
いつも隣にいるのが当たり前で、私のことを一番に考えてくれる空。



