「えー、冷たい! じゃあさ、LINEだけでも教えてよ。クラスの連絡用じゃなくて、個人のやつ!」
ぐいぐい迫る彼女に、教室中の注目が集まる。さすが空、初日からモテモテだなぁ。
あ、そっか。
みんな早くクラスメイトと仲良くなりたいんだよね。
空、お友達がいっぱいできそうで良かった!
私がのんきにそんなことを思っていると、横から真白がガシッと私の腕を掴んだ。
「ちょっと結菜! 何を微笑ましく見守ってるのよ! 空が狙われてるんだよ!?」
「え? でも、みんなで仲良くするのは良いことじゃない?」
「ちーがーうーだーろーがー!!」
真白に思いきりツッコミを入れられた。
すると、雷がめんどくさそうに溜め息をつきながら、空の席の方へ歩いていく。
「おい空、置いてくぞ。……ごめん、こいつ俺と先約あるから」
雷が女子グループの間に入って、空の肩をポンと叩いた。
女子たちは『えっ、雷くんも一緒なら行きたい……!』って一瞬色めき立ったけど、雷の冷たい視線に圧されて一歩引く。
さすが雷、ガードが完璧すぎる。
「助かった、雷」



