虐げられた呼人の姫は幸せの王子の至上の愛に溺れる

和華と話せて、ちょっとは気が楽になった気がするな……。ありがとう、和華。

頭の中でもう一度お礼を呟いた後、私はお布団に寝転んだ。敷きっぱなしだったのだ。


「……寂しい」

口からぽろりと出た言葉は、これだった。

私が、淋しいはずないのに。

和華は、一花様や両親がわがままって言っていたけれど、わがままなのは私の方。


家族に迷惑かけてばっかりで、お手伝いさん達にも、学校のみんなにも、

さらには、


西園寺さんにも。


みんなの人生の重荷だ、私。



こんなことになるなら、人間に、なりたかったよ。



朝露のように消えて無くなりたいという思いが浮かんだが、やすやすと私の身体が正直に動いてくれるはずもなく、ただただ淋しさが胸の奥で膨らんでいくだけだった。


「何しよう」

また同じ問いが私の頭の中を巡る。

ご飯作った方が良いかな?

あ、でも、作り置きだとご飯が冷めて固くなるか。

じゃあ、掃除でもしてみる?

良いかもだけれど、一花様や両親の、まだ捨てなくて良いものまで捨ててしまいそう。


良い案が思い浮かばない……っ。

もう一回、和華のところへお邪魔する。

迷惑だな、それも。


「私、行き場が無い」

独り言をぽつっと呟いた。


お姉ちゃんは、自分のこと、弱虫だけれど強くありたいって言ってた。

私は、真の弱虫だから、そう思えない。


助けて。

闇の底から、引っ張り出して欲しい。