虐げられた呼人の姫は幸せの王子の至上の愛に溺れる




その後、私と西園寺さんは話した。

話したと言っても、雑談。


でも、ちょっとした言葉が、胸を締め付ける。

その痛みを隠して、私は言葉を連ねていった。


「あ、もう遅い時間ですね、さよなら」

「じゃあな」

西園寺さんは小さく頷き、去って行った。



お父様お母様、一花に怒られるかと思ったけれど……予想に反して、3人は寝ていた。

お手伝いさん達も寝床につき始めたようだった。


私はできるだけ足音をたてずに寝室へ向かった。

布団を敷き、夢の国へ向かう。