【恋愛ファンタジー】虐げられた呼人の姫は幸せの王子に至上の愛を受ける

『ブス』『消えろ』『学校来んな』『気持ち悪い』『下級なのによく良い面して来れるよね』——。

朝学校に来て、私の机に置かれた、数多の言葉達。


近くに、私の妹がいる。妹は愛されキャラで、モテている。

「お願いします、付き合って下さい」

今日も、誰かが告白したようね。

「え、私なんかに告白っ。う、嬉しいけど……まだ、気持ちの整理が落ち着いてないっていうかっ。ふふっ……考えておくね」

にっこり微笑む妹に、その男子は目がハートになる。

そして、妹は私の前に来て、こっそりささやいた。


「あんたは、男子にも女子にも嫌われてて、ご愁傷さまね。ふふっ、ほんっとに笑えるわ。でも、あんたは、下級階級だもの、仕方がないわよね」

満面の笑み、天真爛漫そうな笑みを浮かべて、妹は言った。


近くに、生徒達が集まって、陰口を言っている。私の。

「あいつってさー、家柄だけは良いけど、性格と階級があれな。天然で天使な妹と比べて、陰気だしな。しかも妹に暴力振るいまくりだって」

「えー、可哀想だよ、妹ちゃんが。よく学校に来れるよね、普通の顔して」

「分かるぅ。私達は妹ちゃんの味方だよねー。出来損ないの姉の味方するわけないじゃん!」



私には、愛される資格はない。そんなこと、分かってる。


当たり前なんだって。

昔からそうだった。

妹は特別な存在で、特殊能力だって自由自在に扱える。だけれど私は高校生にもなって、まだ能力が花開かない。

両親の愛はすべて、妹に注がれた。

物心ついたときから、気付いていた。諦めていた。

仕方のないことだもの。

きっと、とっくの昔から、この人生は決まっていたことなんだろうから。


って。