王国騎士団団長アルバートは、届いたばかりの篭手を装備し、剣の柄に手をかけた。
篭手の甲と剣の付け根には、アルバートの瞳と同じ濃い空色の魔石がはまっている。
「盾、構え!」
「イエッサー!」
兵士たちが大盾を構えてずらりと並んだ。
アルバートは剣を抜き、構える。
「行くぞ!」
低い声が訓練場に響き、兵士たちが盾の向こうで腰を落とした。
――剣が空気を裂いた。
「……っ! すまん、大丈夫か!?」
中央三名が衝撃で後ろにひっくり返った。
慌てて駆け寄るアルバートの後から、エプロンに作業着姿の小柄な少年が、藍交じりの灰色の髪を揺らしながらバインダー片手にゆっくりと付いて行く。
「すみません、本気でやってもらえませんか?」
少年特有の高い声に、盾の傷を確認していた兵士たちが顔を引きつらせてアルバートを見た。アルバートは口ごもりながら少年に向き直った。
「なぜ、本気ではないと?」
少年は悪びれもせずに高い声で答えた。
「先生の新作が、その程度の威力なわけないじゃないですか」
***
篭手の甲と剣の付け根には、アルバートの瞳と同じ濃い空色の魔石がはまっている。
「盾、構え!」
「イエッサー!」
兵士たちが大盾を構えてずらりと並んだ。
アルバートは剣を抜き、構える。
「行くぞ!」
低い声が訓練場に響き、兵士たちが盾の向こうで腰を落とした。
――剣が空気を裂いた。
「……っ! すまん、大丈夫か!?」
中央三名が衝撃で後ろにひっくり返った。
慌てて駆け寄るアルバートの後から、エプロンに作業着姿の小柄な少年が、藍交じりの灰色の髪を揺らしながらバインダー片手にゆっくりと付いて行く。
「すみません、本気でやってもらえませんか?」
少年特有の高い声に、盾の傷を確認していた兵士たちが顔を引きつらせてアルバートを見た。アルバートは口ごもりながら少年に向き直った。
「なぜ、本気ではないと?」
少年は悪びれもせずに高い声で答えた。
「先生の新作が、その程度の威力なわけないじゃないですか」
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