「とにかく、これ以上透子にからむな。俺が選んだ大事な女性だ」
「迅……」
声を低くして言い切ったが、亜里沙はなおも悔しそうに立ちすくんでいる。
「亜里沙、そんなに結婚したいんなら、結婚相談所で活動したらどうだ。マリアージュ・アクシアはカウンセラーの質もいいし、お勧めだぞ」
(まあ、俺が言えた話じゃないが)
透子との初対面で、『仮に結婚するとしても、結婚相談所で相手を探そうとは思わない』と断言した過去は都合よく棚の上にのせ、迅は亜里沙にわざとらしい笑みを向けた。
「……私が?」
亜里沙はぽかんとした表情で目を瞬かせた。
「あら、いいわね。よかったら紹介するわよ」
母もどこか含みのある笑みを浮かべると、透子があとに続く。
「あの……もしよろしかったら。亜里沙さん向きのプランもありますので」
完全に善意なのだろう。真剣な表情で勧める透子に、亜里沙はさらに目を丸くした。
亜里沙にとって、自ら相手を探しにいくという発想そのものが屈辱なのだろう。選ぶ側でありたいのであって、選ばれるために動く気はないらしい。
(そんな女性と一生添い遂げたいと思うまともな男は、どれくらいいるんだろうな)
「迅……」
声を低くして言い切ったが、亜里沙はなおも悔しそうに立ちすくんでいる。
「亜里沙、そんなに結婚したいんなら、結婚相談所で活動したらどうだ。マリアージュ・アクシアはカウンセラーの質もいいし、お勧めだぞ」
(まあ、俺が言えた話じゃないが)
透子との初対面で、『仮に結婚するとしても、結婚相談所で相手を探そうとは思わない』と断言した過去は都合よく棚の上にのせ、迅は亜里沙にわざとらしい笑みを向けた。
「……私が?」
亜里沙はぽかんとした表情で目を瞬かせた。
「あら、いいわね。よかったら紹介するわよ」
母もどこか含みのある笑みを浮かべると、透子があとに続く。
「あの……もしよろしかったら。亜里沙さん向きのプランもありますので」
完全に善意なのだろう。真剣な表情で勧める透子に、亜里沙はさらに目を丸くした。
亜里沙にとって、自ら相手を探しにいくという発想そのものが屈辱なのだろう。選ぶ側でありたいのであって、選ばれるために動く気はないらしい。
(そんな女性と一生添い遂げたいと思うまともな男は、どれくらいいるんだろうな)



