恋愛などできないと思っていた自分が、真壁迅という尊敬できる男性を心から好きになれたのだ。彼が他の人を愛していても、思いが受け入れられずに終わってもこの恋は一生の宝物になる。
「ふふ、がんばって」
母はそっと透子を抱き寄せ、綺麗にネイルを施した指先を頭に乗せた。母にこんなふうに頭を撫でられたのは、子どもの頃以来だった。
翌日。担当会員との面談を立て続けに終えた透子は、休憩がてらいつものカフェへ向かった。
カウンター席に腰を下ろし、紅茶をひと口飲む。それからスマートフォンへ視線を落とした。
画面には、迅とのメッセージのやり取りが表示されている。それを見つめながら、透子はこっそりと悶えていた。
(すごい匂わせをしてしまった……)
昨日、恵比寿のマンションへ戻った透子は、意を決して迅へメッセージを送った。
【お帰りになったら、私の気持ちをお話したいです】
彼の顔を見て、ちゃんと自分の言葉で伝えるつもりだ。こうして先にメッセージを送ってしまえば、もう曖昧にはできない。自ら退路を断ったのだ。
彼からはすぐに【わかった】と返事がきた。
「ふふ、がんばって」
母はそっと透子を抱き寄せ、綺麗にネイルを施した指先を頭に乗せた。母にこんなふうに頭を撫でられたのは、子どもの頃以来だった。
翌日。担当会員との面談を立て続けに終えた透子は、休憩がてらいつものカフェへ向かった。
カウンター席に腰を下ろし、紅茶をひと口飲む。それからスマートフォンへ視線を落とした。
画面には、迅とのメッセージのやり取りが表示されている。それを見つめながら、透子はこっそりと悶えていた。
(すごい匂わせをしてしまった……)
昨日、恵比寿のマンションへ戻った透子は、意を決して迅へメッセージを送った。
【お帰りになったら、私の気持ちをお話したいです】
彼の顔を見て、ちゃんと自分の言葉で伝えるつもりだ。こうして先にメッセージを送ってしまえば、もう曖昧にはできない。自ら退路を断ったのだ。
彼からはすぐに【わかった】と返事がきた。



