結婚したくないはずの俺様社長に、成婚を強行されました

「今日はもう休んでくれ」

 ゆっくり手を離し、低く言い残すと、迅はそのまま足早に自室へ向かっていく。

 ひとり残された透子は、熱を持った唇を押さえたまま、しばらくその場に立ち尽くした。