「え、またですか?」
鈴谷に声を掛けられ、透子は思わず聞き返した。
「ああ。今受付で聞いたんだけど、少し前に来たらしいよ」
彼の話によると、男性が透子を訪ねてきたらしい。以前も、同じようにアポイントなく来た男性がいたが、今回もスーツ姿の三十代男性で、特徴を聞く限り同一人物のようだ。
受付で止められて帰ったらしいが、『どうしても持田さんに会わせてほしい』と言っていたという。
そこまで聞いて、透子はさすがに薄気味悪さを覚えた。
「なんでしょうね……会員様ならご予約くださいますし」
「悪戯かもしれないけど、気をつけて。もしまた来たら、僕を呼ぶように受付にお願いしておいた。所長にも共有しておくから」
透子の不安を和らげるように、鈴谷は穏やかな声で言った。
「すみません。よろしくお願いします」
透子がお礼を言うと、鈴谷は「任せて」とでも言うように軽く手を上げ、そのまま立ち去っていく。
その背中を見送りながら、透子は小さく息を吐いた。
迅にカフェから強引に連れ出されたあの翌日、鈴谷に『あの人と付き合ってるの?』と聞かれた透子は素直に交際を認めた。
鈴谷に声を掛けられ、透子は思わず聞き返した。
「ああ。今受付で聞いたんだけど、少し前に来たらしいよ」
彼の話によると、男性が透子を訪ねてきたらしい。以前も、同じようにアポイントなく来た男性がいたが、今回もスーツ姿の三十代男性で、特徴を聞く限り同一人物のようだ。
受付で止められて帰ったらしいが、『どうしても持田さんに会わせてほしい』と言っていたという。
そこまで聞いて、透子はさすがに薄気味悪さを覚えた。
「なんでしょうね……会員様ならご予約くださいますし」
「悪戯かもしれないけど、気をつけて。もしまた来たら、僕を呼ぶように受付にお願いしておいた。所長にも共有しておくから」
透子の不安を和らげるように、鈴谷は穏やかな声で言った。
「すみません。よろしくお願いします」
透子がお礼を言うと、鈴谷は「任せて」とでも言うように軽く手を上げ、そのまま立ち去っていく。
その背中を見送りながら、透子は小さく息を吐いた。
迅にカフェから強引に連れ出されたあの翌日、鈴谷に『あの人と付き合ってるの?』と聞かれた透子は素直に交際を認めた。



