結婚したくないはずの俺様社長に、成婚を強行されました

 久しぶりに聞いた名前に、迅はわずかに顔をしかめた。

「どうだろうね。逃した魚は大きかったって悔しがるかもね」

「昔の話だ。さあ、仕事に戻るぞ」

 断ち切るように言い捨てると、迅は立ち上がった。