「もう少しなんだけど、ひと息つきたくて出てきたんだ」
聞けば、まだ片付けなければならない仕事が残っているらしい。顔には少し疲労が滲んでいる。
「そうだ、大阪サロンの移転先きまりそうだよ」
「そうなんですか。よかったですね」
業務に関わる話なので周りに人がいないのを確かめたうえで声を潜める。業務拡張に伴い梅田にあったサロンの移転が検討されていたのだ。
「ここなんだけど、前よりちょっとだけ駅から遠くなるけど、だいぶ広くなる」
鈴谷はスマートフォンを取り出し、物件の写真を表示させた。テーブル越しに差し出される画面に透子も身を乗り出す。
「本当だ。広いし、窓が大きくて明るいですね」
画面を覗き込むうちに、透子は無意識に前のめりになっていた。気づけば、テーブル越しとはいえ頭がぶつかりそうなほどの距離だ。はっとして体を引く。
「ごめんなさい、つい夢中になって」
「ん、ああ。大丈夫。所長が納得してくれる物件が見つからずに苦労してたからよかったよ」
鈴谷はやや早口になり、どこか落ち着かない様子だ。
「鈴谷さんは仕事ができるから、所長からの期待も高いんだと思いますよ」
聞けば、まだ片付けなければならない仕事が残っているらしい。顔には少し疲労が滲んでいる。
「そうだ、大阪サロンの移転先きまりそうだよ」
「そうなんですか。よかったですね」
業務に関わる話なので周りに人がいないのを確かめたうえで声を潜める。業務拡張に伴い梅田にあったサロンの移転が検討されていたのだ。
「ここなんだけど、前よりちょっとだけ駅から遠くなるけど、だいぶ広くなる」
鈴谷はスマートフォンを取り出し、物件の写真を表示させた。テーブル越しに差し出される画面に透子も身を乗り出す。
「本当だ。広いし、窓が大きくて明るいですね」
画面を覗き込むうちに、透子は無意識に前のめりになっていた。気づけば、テーブル越しとはいえ頭がぶつかりそうなほどの距離だ。はっとして体を引く。
「ごめんなさい、つい夢中になって」
「ん、ああ。大丈夫。所長が納得してくれる物件が見つからずに苦労してたからよかったよ」
鈴谷はやや早口になり、どこか落ち着かない様子だ。
「鈴谷さんは仕事ができるから、所長からの期待も高いんだと思いますよ」



