「私が相手に選ぶ基準は、〝周りに自慢できる男性〟だったの。バカよね。そんな価値観で、自分が選ぶ側だなんて思い上がって……そんな女、一生のパートナーしたいなんて思わないよね」
「香織さん……」
透子は聞き役に徹しながら、香織の気持ちに寄り添う。
本当は、自身の認知の歪みに気づいていたのかもしれない。それでも、プライドが邪魔して受け入れられなかった。だから透子に客観的に妥協を勧められたのが辛かったのかもしれない。
ひとしきり思いを吐き出すと、香織は縋るように透子を見つめた。
「私、一から婚活をやりなおしたいの。もうハイスぺじゃなきゃ嫌だとか言わない。透子さん、もう一度、力を貸してくれる?」
「もちろんです。お手伝いさせてください。一緒にがんばりましょう」
力強くうなずくと、香織はほっとしたように微笑んだ。
「あっ、でも誰でもいいわけじゃないからね。それなりに好みはあるから」
茶目っ気のある表情で笑う香織に、透子もつられて笑みをこぼす。
(よかった、前向きになってくれて)
自分のせいで婚活が嫌になってしまったのではと心配していただけに、胸のつかえが軽くなった。
「香織さん……」
透子は聞き役に徹しながら、香織の気持ちに寄り添う。
本当は、自身の認知の歪みに気づいていたのかもしれない。それでも、プライドが邪魔して受け入れられなかった。だから透子に客観的に妥協を勧められたのが辛かったのかもしれない。
ひとしきり思いを吐き出すと、香織は縋るように透子を見つめた。
「私、一から婚活をやりなおしたいの。もうハイスぺじゃなきゃ嫌だとか言わない。透子さん、もう一度、力を貸してくれる?」
「もちろんです。お手伝いさせてください。一緒にがんばりましょう」
力強くうなずくと、香織はほっとしたように微笑んだ。
「あっ、でも誰でもいいわけじゃないからね。それなりに好みはあるから」
茶目っ気のある表情で笑う香織に、透子もつられて笑みをこぼす。
(よかった、前向きになってくれて)
自分のせいで婚活が嫌になってしまったのではと心配していただけに、胸のつかえが軽くなった。



