冷酷な対応を開始します

その日は、ニュースが怖かった。
地震があったらしい。
嫌な予感がした。

しょぼい、ケータイ小説家の紫(むらさき)さんが、言った。
「あなた、かわいいだけだって思ってたのに、かわいいだけじゃないんだね。応援してます😊」

 私の嫌いな、おじさん構文の絵文字にイラついた。

 は?
 今、なんて言いましたか?
 応援?私に?
 要らないでしょ。
 そもそも、私は短歌で佳作だし。
 
紫さんのプロフィールを確認すると「下手だから」「やさしい目で見守ってください」と書かれていた。

 ぬるい。ぬるすぎる。なめているのですか?

 小説の世界を。

 私は、その人を、即ブロックした。
 
 ああいう連中に見つからないように、もう切ない系は、やめなければならない。

 泣き言は、やめよう。

 あいつは、「切ない系が好きです」と感想をくれちゃっていた。吐きそうだ。無理だ。無理すぎる。

 私が「切ない系」?

 「そんなわけないだろ」
 「あなたは、なぜ、そう考えるんだ」
 「私が切なく甘くなれたことなんて一度もない」
 

 「絶対に、それはない」


 「負けない。あんなやつには、負けない」


 いくら、言い聞かせても、怖さが消えない。


 だけど、私は、やっぱり、勘違いでいいから、無理矢理思った


 「私が、勝つ」