君を忘れるための春。



最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!


『二人のきょうや(仮)』を無事にエピローグで繋げてお届けすることができ、作者のchiroruは今、とても清々しく、そして温かい気持ちでいっぱいです。

この物語は、幼馴染という「無邪気だからこそ残酷な関係性」に傷つき、自分の恋心に嘘をついて透明人間になってしまった主人公・糸が、新しい場所である京都で、自分の居場所と本物の恋を取り戻すまでを描いた恋愛小説です。

なんせ、関西弁が難しい〜。
っていうか京都弁がそもそもわからなくて迷子!
見切り発車で、内容と展開の軸がブレブレ…など
一番の反省点です、すみません。

執筆中、特に大切にしたのは「東京の過去」と「京都の現在」のコントラストでした。
東京編での、誰のせいでもないからこそ胸がキリキリときしむ三角関係のリアルな苦しさ。
糸がすっと抱えている胸が苦しくなるシーンは、書いていて作者自身も胸が締め付けられるようでした。
うん、書いていてしんどいの一択でした…。

だからこそ、京都で出会う彼・東雲響矢のキャラクターには、圧倒的な「まぶしさ」と「直球さ」を込めました。
顔も名前の響きも、東京の恭弥にそっくり。けれど中身は、糸の隠したい傷や涙をすべて鋭く見抜き、お調子者のフリをして強引に、だけど誰よりも優しく心をこじ開けてくれる。そんな響矢が、糸の過去の辛さを圧倒的な愛で上書きしていくプロセスは、ハラハラしつつも、最高に胸キュンな展開として楽しんで執筆することができました。

また、親友の凛がわざと憎まれ役を買って出て糸の本音を引き出したシーンや、誰よりも糸の幸せを願って、受け入れて、背中を押し続けた結月の存在も、この物語にカラッとした温かい救いを与えてくれたと思っています。

改めまして、糸たちの恋の行く末を最後まで一緒に見守り、応援してくださった読者の皆様に、心からの感謝を申し上げます。皆様の応援があったからこそ、この物語を最高のハッピーエンドへと導くことができました。

もし彼らの「付き合い始めたその後の甘いお話」や、賑やかな日常の続きが見たいという声があれば、またどこかでお会いできるかもしれません。

その時まで、糸と響矢の新しい物語が、京都の青空の下でずっと幸せに続いていくことを願って。

本当に、ありがとうございました!






―― 作者chiroruより