エリートではありません、非エリートです!!(誇) ~無能な落ちこぼれの私が、なぜかエリート男子集団に気に入られちゃいました!?~

【Side 緩】


「ああ⋯⋯浅葱のことなんだけどな」



教室に忘れ物をして取りに行こうとしたとき、
教室からそんな先生の声が聞こえた。

浅葱⋯⋯僕のことか。

どうせ、また授業に来てないから連れてこいとか、
そういうことだろう。



「緩さんが、どうかされたんですか⋯⋯?」



は⋯⋯?

聞こえてきたもう一人の声に驚きを示す。

なぜなら、その声の主は⋯⋯あの編入生だったからだ。



「あいつがどうこうってわけじゃないんだが、
宝井さえよければ浅葱と関わってくれないか?」



はあ⋯⋯またそのことか。

この先生は僕がクラスに馴染むことができないから教室に来ていないと思っているらしい。

全く、ちゃんと生徒からも話を聞いてほしいものだ。



「なんでですか?」

「浅葱はクラスメイトと関わることを避けているだろ?

クラスメイトで浅葱と過ごす時間が多い、宝井になら頼めると思ったんだ」