エリートではありません、非エリートです!!(誇) ~無能な落ちこぼれの私が、なぜかエリート男子集団に気に入られちゃいました!?~

それから女子たちは急いで図書室を出ていき、
図書室には久しぶりに静寂が流れ始めた。



「あの、浅葱さん⋯⋯」



僕の近くで勉強していた人が何かを伝えに来たのか、
僕のすぐ側までやってきた。



「なに?」

「さっきは、ありがとうございました⋯⋯!」



あぁ⋯⋯お礼か。

別にそんなこと言わなくていいのに。

僕がうるさいと思ったから追い出しただけ。
ただそれだけだ。



「別に。君のためにやったわけじゃないから」



見返りを求めてるとか、そんなのじゃない。
というか、そういうのが僕はいちばん嫌いだ。

何かをしてあげたから、これをしてほしい⋯⋯とか。

そういう、人の優しさを利用するような奴が僕はいちばん嫌いなんだ。



「それでも、静かになったのは浅葱さんのおかげです!」

「⋯⋯どーいたしまして」



だけど、こうやってお礼を言われて悪い気分にはならなかった。

自然と、心が暖まったんだ。