エリートではありません、非エリートです!!(誇) ~無能な落ちこぼれの私が、なぜかエリート男子集団に気に入られちゃいました!?~

「これで拭いたら?」



急に目の前に現れたポケットティッシュの存在に驚いていると、優しい声が降ってきた。

今日になって何度も聞いているこの声を間違えるわけがない。

緩さんだ。



「でも、これ緩さんのじゃ⋯⋯」

「泣かれたままだと本が濡れる」

「あっ、ハイ」



ご、ごめんね、本⋯⋯。

私は、緩さんが差し出してくれたティッシュをありがたく使わせてもらうことにした。

⋯⋯なんだかんだで、うちの寮部屋のメンバーって全員優しいよね。

冬夜さんも瑠衣くんも、
陸くんも久遠さんも。それから、緩さんも。



「そのティッシュあげるから」

「えっ⋯⋯でも、これ⋯⋯」

「あげるって言ってるんだから、早くもらいなよ。
⋯⋯変な女」

「へ、変っ⋯⋯!?」



確かに、クラスの人と比べちゃうと変わっているかもしれないな⋯⋯あはは。

でも、変ってべつに悪い意味の言葉じゃないし、
大丈夫だよね⋯⋯?