エリートではありません、非エリートです!!(誇) ~無能な落ちこぼれの私が、なぜかエリート男子集団に気に入られちゃいました!?~

えっと、遠くって言われたけど⋯⋯この図書室、机一つしか無いんだよね⋯⋯。

仕方ないから、とりあえず緩さんからいちばん離れた席に座ることにした。



好きな作家さんの本を見つけることができた私は、
自然と頬が緩んでしまった。

えへへ⋯⋯詠月先生の本があるだなんて、
思っていなかったなあ。



「なに笑ってんの⋯⋯おかし」



なんだか緩さんの声が聞こえたような気がしたけれど⋯⋯本の世界に旅立っていた私にその声が聞こえることは無かった。

☆     ☆     ☆

「うぅっ⋯⋯ユイ、良かったねぇっ⋯⋯!」



今回読んだ本は「泣ける」と話題の青春小説。

緩さんが目の前にいるんだし、
泣かないぞと意気込んだはいいものの⋯⋯

本の世界に没頭してしまった結果、
感情移入してしまって泣いてしまったのだ。

ティッシュ⋯⋯ティッシュがほしい⋯⋯。



「⋯⋯ん」

「⋯⋯え?」