あの言葉を聞いていなかったら、どうせならエリートを目指したいだなんて思う可能性は低かったと思う。
例えで言うのだったら、バネ。
より高みを目指すためには、優しい言葉だけじゃなくて、厳しい言葉も必要なんだ。
「宝井さんのこと非エリートだなんて言ったの、誰⋯⋯?」
「エリートでは無いかもだけど⋯⋯」
「⋯⋯うん、人の心を動かしてる、よね」
な、なんか周りからいろいろ言われている気がするっ⋯⋯。
でも、不思議と嫌な気持ちにはならなかった。
___ピンポンパンポーン。
『みなさん、準備はできたでしょうか?
それではこれより、陽桜学園祭を始めます』
放送によって、文化祭がスタートした。
「みなさん、集まって円陣でも組みませんか?」
自分でもはしゃぎすぎだなとは感じているけど⋯⋯全部、文化祭のせいにしちゃおう。
やっぱり、今日は私もテンションが高くなっているのかもしれない。
全員で円になったことを確認して、私は大きく息を吸った。



