「あの⋯⋯この前は、本当にありがとう⋯⋯。
宝井さんがいなかったら、きっとこのクラスは出し物が無いまま今日を迎えていたと思うの。
改めて、ありがとう⋯⋯!」
「わ、私はただ提案しただけで⋯⋯!
ここまで素敵に飾り付けができたのは、みんなのおかげだよ!」
私は「こうしたらいいんじゃない?」と提案して協力したけど⋯⋯それでも、こんなにも完成度が高くなったのはみんなが一生懸命準備をしてくれたからだ。
お礼なら、私だけじゃなくてみんなにも伝えてほしいなっ⋯⋯。
「⋯⋯それと、ごめんなさい。
あたしたち、宝井さんが編入した日に、ひどいこと言ったでしょう?」
ひどいこと⋯⋯?
そう言われて、編入初日を思い出す。
『特に得意なこと無いってこと⋯⋯?』
『それでなんでうちの学園入れてんのよ⋯⋯』
『ポジティブでいれることって⋯⋯ふっ、これじゃまるで非エリートじゃねぇか』
もしかして、このことなのかな⋯⋯?
そんなこと、気にしてないのにっ。
「そんなこと気にしてませんよ!
あの言葉があったからこそ、私は頑張れてるんです。
だから、ありがとうございますっ」



