「あたし、おばけ苦手なのにぃ⋯⋯っ!
せっかくの文化祭だから、みんなに協力したいって気持ちはあるよ?
⋯⋯でも、ちゃんとできるか不安なの⋯⋯」
そっか、いくら話し合いで決まったとはいえ、おばけが苦手な人は一定数いるよね。
でも、お化け屋敷をやるって言っても、全員がおばけ役をやっていたら運営できないし⋯⋯受付役とかは、あるよね⋯⋯?
「私はおばけの演技とか苦手だし、裏方に回るつもりだよ!
全員がおばけにならなくても、受付役とかで協力できるんじゃないかな?
きっと、演じるだけじゃなくても、クラスに貢献できる役割はあると思うよ!
相談してくれてありがとうっ」
素直に、みんなに協力したいと言えるライラちゃんは本当に優しいと思う。
勉強もできて、思いやりもできるだなんて⋯⋯才色兼備って、ライラちゃんのために作られた言葉なんじゃないかな?
「あたしの方こそ⋯⋯提案してくれて、ありがとう。
そうだよね、あたし、周りが見えなくなってたかも⋯⋯」
「ふふっ。一生懸命になって考えてる証拠だよ!
一緒に準備から、頑張ろうねっ」
「〜っ、小鈴ちゃん、大好きーっ!」
「ふぁっ!?」
ライラちゃんの腕はがっしりと強く、私の身体を抱きしめてくれた。
えへへっ⋯⋯こんなに仲良しな友達がいて、私は幸せ者だなあ⋯⋯。
「私も大好きだよ、ライラちゃんっ」



