さっきから、久遠さんの言っている言葉の意味がわからない。
というより⋯⋯意図が読めない。
なんで、この場所、この時間に私にこんな話をしているのか。
「ちょ、ちょっと、久遠、さん⋯⋯っ!?」
「なに、この状況で拒んじゃうんだ?」
「きゅっ、急に!! どうしたんですか!?」
「んー⋯⋯実験、かな?」
さっきまで遠くの席で作業していたはずの久遠さんが、急に私の方に向かってきた。
とっ、とにかく、距離が近い⋯⋯っ。
ていうか、実験ってなんですかっ⋯⋯!?
なんだか、今日の久遠さん⋯⋯いつもの久遠さんと、別人に見える⋯⋯っ。
「小鈴ちゃん⋯⋯」
「っ!?」
ハッとして久遠さんの方に視線を向けると、そこにはドアップになった久遠さんの顔が。
こ、この距離⋯⋯唇が、当たっちゃいそう⋯⋯っ。
「だ、ダメ、ですーっ!!!」
「⋯⋯は?」
さすがに、好きでもないただの女子相手に、キスなんかしちゃダメだよっ⋯⋯!



