週末の金曜日。放課後の図書室は閑散としていた 。麻痺棚俊と戸室坂まひるは暇を持て余し互いにスマホをいじっていた。
「ねえ。戸室坂さん。前に俺に言った「イケメンの浪費」って。あれどう言う意味?」
「私そんな事言ったけ?「イケメンの資源浪費」じゃなくて?」
「うん。確か「イケメンの不毛」だったような?」
「うーん。多分あれかな。私は麻痺棚君にもっとセルフプロデュースを上手くやればいいのに、って伝えたかったんだと思う」
「セルフプロデュース? 何それ」
「言葉通りだよ。自分で自分を作ってオンリーワンの個性を生み出すって事」
「自分で自分を? それって自分磨きをするって事?」
「まあ似たような物かな。麻痺棚君には超絶イケメンって比類ない武器が備わっているんだから、あともう少し頑張ればちょろい人生が約束されると思うけどね」
「······ちょろい人生。それってこれから社会人になって、年取っておじさんになって年金貰うまでの期間の事かな?」
「麻痺棚君って何気ない言葉に食いついてくるよね 。もしかしてA型?」
「いや。俺は○型」
俊はそう答えると、暫く黙り込みスマホに目を落とす。
「ほら。そう言う所だよ。麻痺棚君。普通血液型を聞かれたら相手にも聞かない? 会話のキャッチボールを完全拒否されたらそりゃあ彼女も怒るよ」
「ああ。でも俺別に他人にそんなに興味が沸かないんだよね。沸かないから聞こうとも思えない。俺は最初からこう言う性格なのに、俺と付き合う女の子達は皆「裏切られた」みたいな顔をするんだよね」
「麻痺棚君には麻痺棚君の言い分はあるよね。まあ 。イケメン顔のみに惹かれて告白してくる浅い気持ちの人達だから、別れても麻痺棚君的には影響ないか」
「戸室坂さんはその辺どうなの? 噂じゃ結構モテるって聞くけど」
「その噂ってのも、私が作り出した偶像の1つだ よ」
「偶像? 噂が?」
「そう。私って陽キャじゃないし、顔だって地味でしょう? なのに男にモテる。これって、結構インパクトあって興味を引かない? 実際他人に関心がない麻痺棚君もこうやって私に話しかけてくるし」
「ええと。ごめんだけどその通りかな」
「別に謝らなくてもいいよ。私って取り立てて特徴ない顔してるけど、スタイルはそこそこだと思わない?」
「ええと。ごめんだけどそう思う」
「身体の作りって親の遺伝子次第だからどうしようもない所なんだよね。その仕方ないパーツがそこそこ恵まれている。これってかなりのアドバンテージなんだよ。後は顔次第だと思わない?」
「顔次第って?」
気付くと俊はまひるの話に引き込まれ、座っている椅子を半歩まひるに近付けていた。
「ねえ。戸室坂さん。前に俺に言った「イケメンの浪費」って。あれどう言う意味?」
「私そんな事言ったけ?「イケメンの資源浪費」じゃなくて?」
「うん。確か「イケメンの不毛」だったような?」
「うーん。多分あれかな。私は麻痺棚君にもっとセルフプロデュースを上手くやればいいのに、って伝えたかったんだと思う」
「セルフプロデュース? 何それ」
「言葉通りだよ。自分で自分を作ってオンリーワンの個性を生み出すって事」
「自分で自分を? それって自分磨きをするって事?」
「まあ似たような物かな。麻痺棚君には超絶イケメンって比類ない武器が備わっているんだから、あともう少し頑張ればちょろい人生が約束されると思うけどね」
「······ちょろい人生。それってこれから社会人になって、年取っておじさんになって年金貰うまでの期間の事かな?」
「麻痺棚君って何気ない言葉に食いついてくるよね 。もしかしてA型?」
「いや。俺は○型」
俊はそう答えると、暫く黙り込みスマホに目を落とす。
「ほら。そう言う所だよ。麻痺棚君。普通血液型を聞かれたら相手にも聞かない? 会話のキャッチボールを完全拒否されたらそりゃあ彼女も怒るよ」
「ああ。でも俺別に他人にそんなに興味が沸かないんだよね。沸かないから聞こうとも思えない。俺は最初からこう言う性格なのに、俺と付き合う女の子達は皆「裏切られた」みたいな顔をするんだよね」
「麻痺棚君には麻痺棚君の言い分はあるよね。まあ 。イケメン顔のみに惹かれて告白してくる浅い気持ちの人達だから、別れても麻痺棚君的には影響ないか」
「戸室坂さんはその辺どうなの? 噂じゃ結構モテるって聞くけど」
「その噂ってのも、私が作り出した偶像の1つだ よ」
「偶像? 噂が?」
「そう。私って陽キャじゃないし、顔だって地味でしょう? なのに男にモテる。これって、結構インパクトあって興味を引かない? 実際他人に関心がない麻痺棚君もこうやって私に話しかけてくるし」
「ええと。ごめんだけどその通りかな」
「別に謝らなくてもいいよ。私って取り立てて特徴ない顔してるけど、スタイルはそこそこだと思わない?」
「ええと。ごめんだけどそう思う」
「身体の作りって親の遺伝子次第だからどうしようもない所なんだよね。その仕方ないパーツがそこそこ恵まれている。これってかなりのアドバンテージなんだよ。後は顔次第だと思わない?」
「顔次第って?」
気付くと俊はまひるの話に引き込まれ、座っている椅子を半歩まひるに近付けていた。

