キミが散り、私は咲く

「検査の結果を伝えるね」

「はい」

午後。午前にやった定期検査の結果を聞く。

毎回、この瞬間は緊張で頭がいっぱい。

「結論をいうと…今回も、変わりなし」

安心した。とりあえず悪化はしてない。

「先生」

「ん?なんだい?」

「嘘なしで言って欲しいんだけど…もし、心臓移植のドナーが見つからなかったら、私はどれくらいで死ぬ?」

先生の笑顔が、ほんの一瞬陰った。

「あはは、そんなわけな…」

「嘘つかないで!ホントの事言ってよ!」

先生の声を遮って叫ぶ。

沈黙が重い。

先生が大きく息をついた。

「…そうか、もう月奈ちゃんも大きくなったんだね。…心の準備はできているかい?」

「…いいよ」

「もし君に、ドナーが現れないと長くて数年。短いと…数カ月後」

鈍器で殴られるような衝撃。

「数、ヶ月?」

嘘、でしょ…?