また、会えたら。

いよいよ明日がタイムリミット…
あれからの私達はギクシャクしながらも
普段通り過ごしていた

芝居が始まる前幕が開くまで煙草を吸っていると
悠太郎座長が来た

悠「幕開くギリギリまで煙草吸って〜!
ヘビースモーカーか!」
笑いながら言った。

私は言い返した

私「悠太郎座長にだけは言われたくないです」

幕が開いた、最後の芝居での悠太郎座長との
絡みだ…最後まで、楽しもう。




その日は前積み(千秋楽前日に荷物を詰む事)
だったので、昼だけの公演だった。


公演が終わりトラックに荷物を積んで

今度は私達家族の荷物を家に持って行く

荷物を下ろし、楽屋に戻ったが悠太郎座長は
もう居なかった…


何となく今日はまだ会いそうな気がしていた。


風呂に入り、うちの末っ子行きつけの居酒屋で
ご飯を食べる事になりお店へ入った

マスターが言うには悠太郎座長が髪の長い女の人と
1時間位まで居たらしい

彼女さんだ。


そう思った、何となく今日はまだ
会いそうな気がしたけど、外れたな。


そう思いながら食事を済ませ部屋に戻り眠った




次の日楽屋ではるちゃんに昨日の話をしていると
悠太郎座長が

悠「昨日何時頃その店行った?」

私「悠太郎座長が帰った1時間後位です」
少し困ったように笑いながら悠太郎座長は
こう続けた

悠「やっぱりか〜何か会いそうな
気がしたんだよな〜」

私は驚いた。
昨日会いそうな気がしていたのは
私だけじゃなかったんだと…

悠「だから慌てて出たんよ、ここはマズいって
言って別の店に行った」


一瞬、胸が痛くなった。
そんなに私に会いたくなかったのかな。
そう思った。

…でもすぐに昨日の光景を思い出した。
彼女さんの知り合いのお客さんが来て
一緒に私達と飲んでいた事を思い出した。


私「お客さんが彼女さんから仮眠とりながら
帰ったから今着いたって連絡があったって
言ってましたよ」そう言った


悠「それ信じてた?」

やっぱりそこか、と思った
そのお客さんは妹のお客さんだから一緒にご飯
食べてると思ったのだろう…

私「どうでしょう?
信じてたんじゃないですか?
私は絶対着いてないよな〜って思ってましたけど」


それを聞いた彼は安堵していた…

そして、いよいよ最後の日が始まる。