また、会えたら。

その月の終わり頃仕事が終わって
外にあるプレハブで荷物を
片付けていたら
悠太郎座長が呼びに来た

悠「稽古やっちゃおうか」
私「はい」

てかこの真冬にバスローブ姿で
呼びに来たんだ
クッソ寒いのに大丈夫かな〜

私「そんな格好で寒くないんですか?」
悠「寒いよ」

寒いなら他の人に呼びに
行ってもらうなり
電話すれば良かったのに、
その言葉は飲み込んだ

私「月が綺麗ですね」
悠「ほんまやな」

その時の私は何も考えずに
そう言っていた、
もちろん悠太郎座長もそのままの意味で
受け取っただろう

後に見た小説でその言葉の意味を見た時は
終わったと思ったけど、相手も
いつも通りだったので
気にする事をやめた


稽古も終わり帰ろうとしたら帰り道の
廊下で悠太郎座長のお母さんと弟さんが
喧嘩をしていて
自分の化粧前に戻った

そうしたら娘さんを抱いて帰ろうとしてる
悠太郎座長が私に尋ねた

悠「あれ?帰ったんじゃなかったっけ?」
私「帰ろうとしたんですけど、
バトってて帰れる空気じゃないっす」
悠「ふーん、俺は帰るから
後ろからついてくれば?」

挨拶をして2人で外に出た時に思わず
私は言った

私「あの空気で帰れるの勇者っすね」
悠「あんなの気にしてたらキリないよ」

まぁ家族ならそんなものか、
そう思いながら2人で寮まで帰った

この時はまだこの人が10年も私の心に
居続けるなんて思わなかった…