また、会えたら。

あれから一月後
私は今劇場の中にある屋外の喫煙所に居る
朝楽屋入りしたらこの場所で紙煙草を吸うのが
私の日課だ。



煙草を吸い終わり楽屋に戻ろうと立ち上がった
その瞬間、喫煙所の扉が開いた
開けたのはお父さんだった


父「青羽、実は俺少し体の具合が悪くて役者
辞めようと思う。」


私は頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けた

父「俺は死ぬまでお前達と一緒に居たいけど
お前らが居たいなら、ここに残って役者やるも良し
俺について来てくれるならそれも良しどうする?」


私は悩んだ…
もちろんお父さんの側についててあげたい
その気持ちもある、今まで役者の世界でしか
生きてこなかった私がこれから一般社会に
溶け込めるのか


考えれば考えるほど不安ばかりが膨らんでいく。


…そして。


悠太郎座長にもう会えなくなる



そう考えるとすぐには答えは出せなかった
とりあえずお父さんには一緒に辞める方向で
話を進めといてもらう事にした。


父「残りたかったらいつでも言うて来いよ
お父さんが話しつけたるから」


そう言ってお父さんは喫煙所から出て行った

私はしばらく呆然としていたが朝稽古の
時間なので舞台に向かった。



それから数日
劇団の皆に話をして家族一同来月いっぱいで
辞める事になった、正直私は
まだ決心がつかない…



悠太郎座長からは辞めてからどうすんのとか
どこ住むの?とか色々聞かれたが
私はそれどころではなかった


あなたの側にいられない、その現実がひたすら
私の胸を抉り続けた…