占い師ケーベのお話 言葉を話す猫

その日、僕は一人で雨の中を歩いていたすると優しいお婆さんが僕を抱いて、自分のお家へ連れって行ってくれた・・。
「君の名前は?」
「僕はルル、お姉さんのお名前は」
「お姉さん?うふふ、私はルーアだよ。ルーアおばあさんでいいよ」
「ルーアお姉さんって呼びね」
「ルル君は喋れる猫さんだね」
「うん」
ルーアさんは僕をタオルで拭きながら、僕の好きなハンバーグを用意してくれた。
「ここで暮らすかい、わたし、一人では寂しいよ」
「もちろん、ルーアお姉さんのお友達だよ。僕」
「そうかい、ありがとうね」
こうして、僕とルーアさんの幸せな暮らしが始まりました。
ある日、僕は、散歩していると大きなビー玉を見つけました。
「うわー、綺麗なビー玉だね・・」
そのビー玉は僕より大きかったです。
すると、そのビー玉を探しているお姉さんに出会いました。
「私の水晶、どこにいったのかしら?」
「このビー玉。お姉さんの?」
「うふっふふ、ビー玉では無いわ。水晶なのよ。これは・・」
「水晶ね・・」
「私はケーベっていうのよ。喋る猫君は初めて見るわね」
「そうなの?」
僕は、ケーベさんをルーア姉さんのお家へ案内した・・。
「只今、ルーア姉さん?あれ」
僕は、ルーア姉さんがベットで眠ったままだったので、何かおかしい気配を感じた。
「この時間帯はルーアさん、起きて編み物をしている筈なのに・・」
で、その編み物は床に落ちていた・・。未完成だった・・。
「ルーアさんは死んでいるわね」
「え・・・・・」
ケーベさんからそれを聞いた僕はショックを受けて、ケーベさんに助けて欲しいと頼んだ・・。
「わかったわ、蘇生させるわ」
ケーベさんの蘇生術でルーアさんは蘇生して、僕はルーアさんに声をかけた・・。
「ねえ。大丈夫?」
「ええ、あの方が助けてくれたの」
「うん」
ルーアお姉さんはケーベさんにお礼をいうと彼女にカトレアワインをごちそうしました。
「うふふふ、このワインは好きなのよ」
「そうですか、はははは」
僕たちは幸せな時を過ごしました。
次の日、僕は目を覚めるとルーアさんに声を掛けた・・。
「ルーアさん、お早う・・・」
「・・・・・・・・・」
ルーアさんは何も反応しなかった、若しかして・・・。
「ケーベさんを呼んで来るね・・」
僕は大雨の中、ケーベさんのいる宿へ向かった、其処に到着すると彼女は悲しい顔をしていた・・。
「ねえ。ケーベさん?何で泣いているの?」
ケーベさんはバスタオルで大雨で濡れた僕の体を拭きながら、泣きながら言いました。
「ルーアさんは、寿命を全うしたわ・・。私の蘇生術は寿命が残っている方を蘇生させる術なの・・・。私が蘇生させなかったら、ルーアさんは昨日死んでいたのよ・・」
「そ、そんな・・・」
ルル君は大声で泣きながら眠ってしまった・・。
私は自分の涙を拭きながら、彼をルーアさんのお家まで連れていた・・。
「・・・・・・・」
私は、ルル君をルーアさんの遺体のあるベットに寝かせると私は其処を後にした・・・。
「ケーベさん、ルル君、有難う・・・」
私はルル君の体を撫でると天国へ旅立った・・・。
ルル君、君と一緒に暮らせて楽しかったよ・・・。
有難う・・。