街中が色鮮やかなイルミネーションに彩られ、どこへ行っても楽しげなクリスマスソングが聞こえてくる季節。
咲夏と冬弥にとっても、待ちに待った特別なクリスマスがもうすぐそこに迫っていた。
時は、そんな大イベントを目前に控えた冬休み前の昼休み。
教室の窓の外からは木枯らしの吹く音が聞こえていたけれど、ストーブの効いた暖かい教室の一角で、私と咲夏と知華はいつもみたいに机をくっつけてお弁当を開いていた。
すると、卵焼きを口に運んでいた知華が、箸を止めてニヤニヤとした笑みを浮かべた。
じっと咲夏の顔を覗き込み、探るような声で聞いてくる。
「そういえばさ、咲夏ちん〜。冬弥くんとは、実際のところ今どこまでいってるの!?」
「げほっ……っ!?」
唐突にぶっこまれた直球すぎる質問に、お茶を飲んでいた咲夏が激しくむせた。
隣にいた私は、自分の飲むヨーグルトのストローをくわえたまま、ケロッとした顔で知華の言葉に乗っかる。
「あ、それ。実は私もちょっと気になってたわ」
「ぇえ?!どどどど、どこまでとは……!?っていうか、昼間になんてこと聞いてるのよ二人とも!」
咲夏は驚きのあまり声を思い切り裏返らせ、顔を一瞬にして真っ赤に染めた。
手元の箸をガタガタと震わせながら、私たちを交互に見つめている。
そんなあからさまな動揺っぷりを見逃すはずもなく、私と知華は顔を見合わせて「あー、怪しい」と意地の悪い笑みを浮かべてニタニタした。



