それからの高校生活は、それまでの私の人生からは想像もつかないほど、鮮やかに色づいていった。
同じ高校、しかも隣のクラスだった咲夏とは、毎日のように顔を合わせるようになった。お互いの教室を行き来したり、放課後に一緒に買い食いを楽しんだり。流行りのメイクや、あの大好きな小説の話で盛り上がる時間は、驚くほど新鮮で楽しかった。
そして、それからしばらく経ったある日の放課後。
「那智、紹介したい子がいるの!」
咲夏に腕を引っ張られて向かった先で、一人の女の子が待っていた。
「知華っていうんだよ。私の もう一人の親友!」
咲夏を通じて紹介された知華は、咲夏とはまた少し違う雰囲気を持った、だけどやっぱり面白そうな、テンションは高いが、一緒にいて居心地の良い女の子だった。最初は私のギャル姿に少し驚いていた知華だったけれど、私のぶっきらぼうな物言いの裏にある本質を、咲夏と同じようにすぐに面白がって受け入れてくれた。
三人で他愛のないことで笑い合い、夕暮れの道を歩く。
正しいことを言って孤立し、暴走して家族を傷つけ、自分を偽るためにギャルの鎧をまとった。そんな私の波瀾万丈な過去なんて、この二人はまだ何も知らない。
けれど、今、私の隣で笑ってくれている彼女たちの温もりだけは、間違いなく本物だった。
「お前はさ、ずっと真っすぐなんだから早く理解してくれるやつができたらいいな」
いつか家の前で、怜が言っていた柄にもない言葉が、不意に頭をよぎる。
(……あいつの言ってたこと、ちょっとだけ当たってたかもな)
私は心の中でそう呟きながら、咲夏と知華の賑やかな会話に、今度はカモフラージュではない、心からの笑顔で混ざっていった。
同じ高校、しかも隣のクラスだった咲夏とは、毎日のように顔を合わせるようになった。お互いの教室を行き来したり、放課後に一緒に買い食いを楽しんだり。流行りのメイクや、あの大好きな小説の話で盛り上がる時間は、驚くほど新鮮で楽しかった。
そして、それからしばらく経ったある日の放課後。
「那智、紹介したい子がいるの!」
咲夏に腕を引っ張られて向かった先で、一人の女の子が待っていた。
「知華っていうんだよ。私の もう一人の親友!」
咲夏を通じて紹介された知華は、咲夏とはまた少し違う雰囲気を持った、だけどやっぱり面白そうな、テンションは高いが、一緒にいて居心地の良い女の子だった。最初は私のギャル姿に少し驚いていた知華だったけれど、私のぶっきらぼうな物言いの裏にある本質を、咲夏と同じようにすぐに面白がって受け入れてくれた。
三人で他愛のないことで笑い合い、夕暮れの道を歩く。
正しいことを言って孤立し、暴走して家族を傷つけ、自分を偽るためにギャルの鎧をまとった。そんな私の波瀾万丈な過去なんて、この二人はまだ何も知らない。
けれど、今、私の隣で笑ってくれている彼女たちの温もりだけは、間違いなく本物だった。
「お前はさ、ずっと真っすぐなんだから早く理解してくれるやつができたらいいな」
いつか家の前で、怜が言っていた柄にもない言葉が、不意に頭をよぎる。
(……あいつの言ってたこと、ちょっとだけ当たってたかもな)
私は心の中でそう呟きながら、咲夏と知華の賑やかな会話に、今度はカモフラージュではない、心からの笑顔で混ざっていった。



