「……す、涼しい。っていうか寒い……っ」
研究に研究を重ね、黄金比率の長さにまで短くカットしたチェックの制服スカート。そこからのぞく自分の太ももを、私は緊張でガチガチに震えながら両手でぎゅっと握りしめていた。
見事にギャルデビューの見た目は完成させた。だけど、中身はただの陰キャオタクのままだ。教室の自分の席にぽつんと座ったまま、完全に取り残されていた。
恐る恐る周りを見渡すと、そこにはもう既にいくつかのグループで固まって、楽しそうに話している生徒たちがちらほら。
(どうしよう〜〜っ! 既に出遅れたかもしれないっ……!)
背中を伝う冷や汗が止まらない。まだ初日なのに、このまま三年間ぼっちだったらどうしよう。
心の声が悲鳴を上げる。
『まってまって、そもそも現実の友達ってどうやって作るんだったっけか!?』
必死になって脳内ハードディスクを検索し、過去にプレイした学園ストーリーもののゲームを思い出しては、今取るべき正解の選択肢を探す。だけど、手持ちの情報が多すぎてどれに絞ればいいのかまったく分からない。
(神様、推し様、私に勇気をください……っ!)
パニックになりかけた私は、ブレザーのポケットから、お守りのように入れている小さなキーホルダーをそっと取り出した。そして、誰にも見えないように胸の前でぎゅっと強く握りしめる。
それは、私が何よりも大好きなアニメ『ニャンニャン侍』の主人公、黒丸という猫のキャラクターのキーホルダーだった。
不安になると、いつもこの黒丸のキーホルダーを握りしめるのが、私の昔からの絶対的な癖。
黒丸は、作中で圧倒的な正義を貫く最高の侍ニャンコだ。
『友と戦場に立ち、背中を預けられてこそ、真の仲間である!』
画面の向こうで黒丸が放ったその熱い名台詞をきっかけに、私はあのアニメの、そして黒丸の狂信的なファンになった。
(そうだ、黒丸……。私だって、真の仲間を作りにここへ来たんだ。こんなところで挫けてる場合じゃない……!)
"そうだ、知華殿!!いざ尋常に勝負にゃん!"
私の手のひらにある黒丸が、勇気づけてくれたきがした。
傷だらけのキーホルダーから推しの魂をチャージして、私は深く息を吸い込んだ。
研究に研究を重ね、黄金比率の長さにまで短くカットしたチェックの制服スカート。そこからのぞく自分の太ももを、私は緊張でガチガチに震えながら両手でぎゅっと握りしめていた。
見事にギャルデビューの見た目は完成させた。だけど、中身はただの陰キャオタクのままだ。教室の自分の席にぽつんと座ったまま、完全に取り残されていた。
恐る恐る周りを見渡すと、そこにはもう既にいくつかのグループで固まって、楽しそうに話している生徒たちがちらほら。
(どうしよう〜〜っ! 既に出遅れたかもしれないっ……!)
背中を伝う冷や汗が止まらない。まだ初日なのに、このまま三年間ぼっちだったらどうしよう。
心の声が悲鳴を上げる。
『まってまって、そもそも現実の友達ってどうやって作るんだったっけか!?』
必死になって脳内ハードディスクを検索し、過去にプレイした学園ストーリーもののゲームを思い出しては、今取るべき正解の選択肢を探す。だけど、手持ちの情報が多すぎてどれに絞ればいいのかまったく分からない。
(神様、推し様、私に勇気をください……っ!)
パニックになりかけた私は、ブレザーのポケットから、お守りのように入れている小さなキーホルダーをそっと取り出した。そして、誰にも見えないように胸の前でぎゅっと強く握りしめる。
それは、私が何よりも大好きなアニメ『ニャンニャン侍』の主人公、黒丸という猫のキャラクターのキーホルダーだった。
不安になると、いつもこの黒丸のキーホルダーを握りしめるのが、私の昔からの絶対的な癖。
黒丸は、作中で圧倒的な正義を貫く最高の侍ニャンコだ。
『友と戦場に立ち、背中を預けられてこそ、真の仲間である!』
画面の向こうで黒丸が放ったその熱い名台詞をきっかけに、私はあのアニメの、そして黒丸の狂信的なファンになった。
(そうだ、黒丸……。私だって、真の仲間を作りにここへ来たんだ。こんなところで挫けてる場合じゃない……!)
"そうだ、知華殿!!いざ尋常に勝負にゃん!"
私の手のひらにある黒丸が、勇気づけてくれたきがした。
傷だらけのキーホルダーから推しの魂をチャージして、私は深く息を吸い込んだ。



